2021.12.21
正本業という特殊技術の会社と印刷業とのマッチング
取引先というどちらも相手様のことを熟知している会社同士で、しかも、買い手企業様は売り手企業様の技術力が大きな役割を担っていることから、マッチングが成立したもの。
売り手企業様]
設立から50年近くの製本業。社長と奥様を中心に10名未満の小規模だが顧客ニーズに合わせた多くの機械を有している堅実な会社。
問題は後継者不在。社長の持病もあり、なんとか第三者に経営をゆだねたいと永年模索していた。
[買い手企業]
売り手企業様とも取引のある印刷業。売り手企業様は、長年の取引の中で無理難題な仕事もこなしてくれる、業務遂行上欠かせない協力会社であった。
こうした背景から、売り手企業様の全事業を引き受けることとなった。
[マッチング成約のポイント]
今回の形態は、「事業譲渡」を選択。売り手企業様の全事業と取引先・社員を引き継ぐこととなり、事業遂行に必要な資産についても譲渡することとなりました。
事業自体の価値(のれん代)並びに資産についても、買い手様より合意をいただけたことが、進展のポイントでした。
[シナジー効果]
買い手企業様は、内製化を図ることができ、外注依存リスクをなくし、さらには、製本技術社員・取引先の継承により、新たな事業展開の道が開かれたものと推察します。
また、売り手企業様は、長年の課題を克服できたことは、大きな安心を得られたものと確信します。